今回は前回に引き続き、未経験の保護者さんコーチでもしっかりと判定して審判出来るようになる(…かもしれない)ワンポイント講座の後編をお送りします!
なにが反則なんだ?
前回のタッチジャッジと同じぐらい、審判をやっていて難しいときくのが「反則がわからない」問題です。
サッカーやフットサルは相手競技者との身体的な接触が認められているスポーツです。
とはいえ、なんでもありではラグビーのような別のスポーツになってしまいます。
競技規則にも直接フリーキックとなる反則の項目に「不用意に、過剰に、あるいは無謀に」という言葉で線引きがあり一定以上だと反則になります。
とはいえ、試合中にどういったところを注意してみれば反則になるのか、今回は「判定の眼(判定の考慮点)」をお話し致します。
ノーマルフットボールコンタクト
サッカーやフットサルは選手と選手がぶつかることがあります…というか必ずあります。ただ身体的接触があっても、それが偶発的なものであったり、些細な、あるいは相手選手が続けてボールをコントロールするのに何の影響を与えないものであれば反則にはなりません。「激しくてもフェアな」な要素は残しつつ判定していく事が大切になります。
ボールへのプレーか
相手選手が持っているボールを身体を使って取り返すのは、フットボールとして認められていますが、取りに行く時に相手選手を傷つけてしまってはスポーツではありません。
たとえボールを取りに行った結果であってもプレーができなくなってしまっていたら反則になると思います。
身体のどこが相手選手のどこに当たっているか(接触しているか)
肩と肩(ショルダーチャージ)であればお互いに相手選手のことを認識しながらコンタクトすることも可能かもしれませんが、その肩が背中に入ってしまってはどうでしょう?相手選手のことを認識することもできず、「不意打ち」のような形でコンタクトしていては正当なチャージとは言えません。
他にも大腿部や脛、腰などは頻繁にコンタクトがあるので、どこが相手選手のどこに当たっているのか(ポイント・オブ・コンタクト)はしっかりと見極める必要があります。
コンタクトの強さはどうか
たとえ正しくコンタクトしていても、相手選手に必要以上に力強くぶつかっていてはぶつけられた選手の怪我をするリスクは高くなってしまいます。たとえば相手選手にチャレンジする際にスピードがついていれば、その分強さも大きくなりますよね?
コンタクトのタイミングは正しいか
たとえばパスを出す・受ける相手選手に対して、早すぎるタイミングであったり反対に遅れたタイミングでコンタクトすれば強さの時と同様に相手選手の怪我につながります。
次にボールがつながる選手やパスを出した後にも目を残しておくことで見極めることができると思います。
他にも考慮点はいくつかありますが、基本となるのは
「相手選手のことを考えているか?」
「フェアにやれているか?」
「安全にやれているか?」
で考えると良いと思います。(自分が始めた頃は『正々堂々とサッカーできるかどうかが判断基準』なんて指導を受けていたこともありました)
ここをしっかりと頭の中で整理し、選手の近くでしっかりと見極めることができれば、もう立派な審判員になれていることだと思います。
パパさん・ママさんレフェリーのみなさん頑張ってください!