2021年11月1日、日本中に衝撃が走りました。
家本政明主審 勇退
かくいう自分も仕事の合間に、缶コーヒー片手にスマホをいじっていたらTwitterに入ってきたニュースを見てかなり…いや大変驚きました。
いつかは来ると思っていたことだけれども、いざ本当に来てしまうと、やっぱり寂しい。
自分もそうだし、周りにも家本主審ファンが数多くいますが今日はその話題持ちきりでTwitterも LINEも大変なことになっておりました。
そんな愛された家本主審について、今回は想いを馳せてみようかななんて思います。
本人も自称されている通り、Jリーグを担当する審判としてはものすごく話題のある判定をされたことで有名でした。
自分が記憶に残っているのはJ2時代のサガン鳥栖とザスパ草津の試合でPK絡みの判定でもめたこと。試合後に騒然となっていたことを覚えています。
他にも人違いやカード乱発など、何かと多い話題の主審でありました。
自分もゲームコントロールができなかったり、カードを乱発していたりしていると「おまえも家本審判か!」なんて野次で言われることもありました。
そのくらい当時はコントロールの出来ない審判=家本主審のイメージは強かったと思います。
そんな家本主審も近年では審判員のみならずJリーグファンや関係者からも認められる日本一の主審になられました。
フットボールを学び、審判を考え、人というものに対しての努力や苦労は私たちの想像も追いつかない位、されたんだろうなと思います。
そんな家本主審、ここ一年はSNSにも積極的に取り組まれTwitterやclubhouseは毎日毎回楽しく見て聞いていました。
そのどれもが審判員としてだけでなく「人としての真理」を伝えているような、酸も甘いも全てを経験した家本さんだからこそ言える言葉の数々はさらに私たちを魅力してくれました。
もちろん自分も。
審判側から発信していくスタイルは「審判は喋っちゃっいけない」タブーにも大きくきり込んでくれて、私を含めて審判員が気軽に発信できる環境、審判について色んなことを話しても良いんだって思わせてくれる土壌を作ってくれたようにも思います。
そんな家本政明主審。
SNSを含めて認知されるきっかけを考えてみたら「小鳥さん救出事件」だったんじゃないかなと勝手に思っています。
家本主審の優しさも、気遣いも、対応力も、審判技術の高さも、人としての素晴らしさも、全て凝縮されたのがあのシーンだったのではないかと勝手に思っています。
数え切れないほどの罵声を受けて、計り知れないほどの辛さを経験して、それでも愚直に審判に向き合ってきたであろう家本さんにフットボールの神様がそっと与えたものならば…。
あの時にフィールドに小鳥が降りてしまったのも。
家本主審が気がついてすくいあげて助けたのも。
そのあとに何事もなく試合が成立したのも。
そしてたくさんの方々が家本主審の素晴らしさに気が付けることができたことも。
審判の第一線から退く事にこれだけのたくさんの人が暖かい言葉で溢れるのも。
きっとあの時の小鳥が恩返ししてくれているんじゃないかって、なんだかそう思わずにはいられないのでした。
最後に、家本政明主審。
本当にホントにお疲れ様でした。
あと少し、最後の一笛までJリーグファンを、審判ファンを魅了させてください。
よろしくお願いします🪶