研修会

レフェリーな話

こんにちは、はくです!

今回は審判界に携るのであれば、切っても切れない「研修会」についてお話いたします。

というのも、キッカケは「研修会ってなにやんのさ?」という上司の一言。

スポーツは違えど、判定に携わる人間であれば日々研鑽し学んでいくというのは当たり前だと思うのですが、競技スポーツの外にいる方にとっては、よく見えない独特の世界なのかも知れません…。

 

というわけで、今回は初めての方にも分かるような研修会の中身について説明いたします。

競技によって、レベルやカテゴリーによって頻度や内容は大きく異なりますが、今回は私が持っている「フットサル2級審判員・サッカー2級審判員」の研修についてお話いたします。

「違うスポーツでこんな研修会もあるよ」とか「ウチの地域はこんな研修してます!」ってのがあれば、Twitterで教えてください。

研修会の種類

昇級研修会

更新研修会

開幕前研修会

カテゴリー別研修会

昇級研修会

文字通り、次のレベルに進むための研修会です。年に1回(もしくは2回)に大会等を使い実際の試合でのパフォーマンスを評価します。宿泊を伴う場合もあります。研修の内容は筆記試験、体力試験、試合評価になります。

各県から推薦された審判員が、日頃から指導を受けた集大成として挑む研修会。「ミスできない」っていうピリッとした空気があります。1試合に対して2〜3名の評価者(テスター)が各項目ごとに点数をつけて評価します。初日の夜は筆記テストがあったりします。(自分の頃は赤点取ると、翌朝にホテルの部屋のドアの隙間から追試のお知らせが…)

合否の結果は後日郵送やメールで通知されることが殆どで、研修会が終わっても何だか気が抜けません。

更新研修会

審判の有効期間は1年間なので、各級ともに資格を更新する為の研修会が更新研修会になります。

これも地域によって運営方法が異なりますが、1日〜2日程度の研修日程の中で、体力テスト、筆記テストがあります。そのほかには毎年改正されている競技規則の改正点の説明、審判員とインストラクターのプレゼンテーション、試合の中である場面を想定し、実際に審判をしながら対応や動きなどの問題点を改善するプラクティカルトレーニングなどがあります。

更新すること&新しい情報を仕入ることが目的なので、そこまで張り詰めた空気はありません。むしろ同じ2級の審判員が一同に集まることはないので、「おっ、久しぶりやな!元気?」的な同窓会雰囲気の研修会です。

開幕前研修会

ここからは、ちょっとガチな方々の研修会になります。

まずはこの開幕前研修会。オープニング研修会や合同研修会なんて言ったりもします。

地域協会が行う研修会。各県の2級審判員の中から総合的にレベルのある方が推薦され、年度はじめに集合し今シーズンの方向性を確認する研修会です。同じ志を持った他県の審判員が集合するため、レベルも自然と高くなります。緊張感もこの研修会からグッとレベルが上がり、求められるものも高くなります。また、1級審判員を目指す方にとっては必ず参加しなければならない研修会となってます。

研修会の内容としては筆記テスト、体力テスト(クリア出来ないと強化が取り消されることも)1級インストラクターの講話、カテゴリー別(1級受験・トップ・ファースト・セカンドなど)に別れての研修、プラクティカルトレーニング、体力テストとは別にyo-yoテストがあったりします。

もう、みんなの意識が高すぎる眩しい研修会です。

カテゴリー別研修会

シーズン中、カテゴリー別に行われる強化審判員の研修会です。

通常は毎月〜2ヶ月に1回のペースで、リーグ戦やカップ戦、地域大会などを利用し開催されます。

試合を使った実技指導がメインの研修で、多くが宿泊を伴います。また審判員で寝食を共にし団体行動をするので、絆もグッと深くなります。審判で話せる一生の仲間もここで出来ることが多いです。同じカテゴリーなので、仲間の頑張りに負けないように自分ももっと高めようって思います。ここで実績を積んで更に上のカテゴリーを目指します。

夜はプレゼンの研修をしたり、ディスカッション研修もあります。洗濯も一緒に回したり、買い出ししたり。(ホントはその後のお酒の入った研修会が一番楽しいのはここだけの話…)

 

ほかにも地域によっては様々な研修会が開催されています。

審判員は資格を取って終わりではなく、取った後も選手やチーム、サポートする全ての方に納得してもらえるような判定が提供出来るように日々研鑽しています。チームのトレーニングと同じように。

今日はここまで。