こんにちは!
はくです!
今回は前回の続き、「フットサルの審判について」の後編です。
サッカーの審判の方も、そうじゃない方も、選手の方も、そうなんだ的な感じで読んでもらえたら幸いです。
もともとはサッカーのそれも審判員と言う立場で10数年間活動していたわけですがひょんな事からフットサルから声がかかりフットサル審判員として活動することになりました。
もともと同じ足でボールをコントロールし、ゴールを目指すスポーツなので、ルールや考え方に関しては共通の部分も多くあり移行するのにさほど時間はかかりませんでした。
フットサル審判をする前は「何がそんなにサッカーと違うんや」と甘く見ていた部分がありましたが、いざ、ピッチの中に立ってみると、あまりに違いが大きすぎて圧倒されたと言うのが正直なところです。
では何が違うのか…
「フットサル」と「サッカー」何がちがう?
圧倒的にスピード感が違う
多分、サッカーをやっている人でフットサルに初めて関わると感じる部分だと思うんですが、攻守の切り替えやフィニッシュまでの一連の早さ、ボールのスピードなど、様々な部分でサッカーとは圧倒的にスピード感が違います。
サッカーはボールがインプレーになってからゴールに向かうアタッキングの部分まで少しテンポがゆっくりとした場面がありますが、フットサルにはあまりそんなシーンを見ることがなく、ゴールクリアランスからあっという間にフィニッシュまで行くことがあります。
パワー感が違う
フットサルって、屋内でするスポーツだから「そんなにパワーなんていらないでしょ」と思うかもしれませんが、実際はそんな事は全然ありません。もともと同じフットボールなので蹴ったり、フィジカルコンタクトのときのパワー感は変わらないのは当たり前ですよね。
それをサッカーより近くで見る分、肌で感じる衝撃と言うのは大きいのかなと思っています。正直言ってこれも衝撃でした。
距離が近い
これも上の部分につながるんですが、20m×40mの大きさのピッチでのゲームなので、ひとつひとつの事象のインパクトがとても大きいです。近い分、掴まえる・掴まれているなどといった身体の一部にフォーカスしやすいので、よく見極められるぶん、サッカーの審判の時より事象の全体像を捉えるのがとても難しいなと感じることがあります。
5ファールの重み
これはフットサル特有のルールなんですが、前半・後半でそれぞれ直接フリーキックとなる反則をするとカウントされていきます。そして反則の累積数が5つになると、6つ以降はピッチのどこで反則が起きてもゴールから10m離れた位置にある第2ペナルティーマークからの壁なしのフリーキックが与えられます。(例外もあります)
得点のチャンスも高まりますが、選手はそうならないようにギリギリのところで駆け引きをしているんですよね。もちろん審判員も反則が起こらないように声かけをして未然に防いでいます。
選手のみなさんも5つもファールは積みたくない(ハズ!)なので反則を取られないで済むなら、どういうコンタクトならファールにならないかとか、今の何がいけなかったとか判定基準を確認することは多いと思うので、ゲームコントロールに積極的だなと感じています。
選手のみなさんも「より良いゲームにしたい」と思ってくれているはずです。
また、サッカーに比べて選手歴も年齢も長い方が多いので、審判としても社会人としても接することで純粋に色んなことを学べるというメリットもあります。(素敵な方が多いんですよ、ホント!)
まとめ
フットサルとサッカーの主な違いです。

(公益財団法人 日本サッカー協会より)
別にサッカーとフットサルを区別する訳ではありませんが、屋外・室内、11人・5人という競技性の違いだけで、同じフットボールでもこんなに違うのかと思うところが多くあります。
選手が少なくても、ピッチが小さくても、やっていることは全く一緒のバチバチ感があって、サッカーの時よりも、ルールも戦術も、技術も学ばないと!と感じるところがたくさんあります。
レフェリングに関しては「何となくファール」ってのは通用しなくて、きちんとルールに基づいた根拠のある判定がより一層求められます。そうじゃないと試合中の反則数にも影響するし、戦術的にも影響するところが大きいんですよね…。
フットサルもサッカーも呼び方に違いはあれど壁があるわけではなくて、お互いに学べた事を、もう一方に還元できる(使える)と思っていて、今はそれが難しく、そして楽しくてしょうがないです。
Twitterでも実際のゲームでも学べることはとてもたくさんあって、本当にフットボールって奥が深いなと日々感じています。
というわけで、今回はフットサルとサッカーの違いについて審判目線でお話しました。
サッカーに比べて一歩マイナー感があるフットサルですが、審判としても選手としても勉強できるところはたくさんあると思ってます。
少しでもフットサルの面白さが感じてもらえたら嬉しいですし、その先のアクションにつながってもらえたらと、心から思ってます。
今回はここまで!