フットボールに携わる人との付き合い方【お仕事編】

レフェリーな話

こんにちは、はくです。

今回は「フットボールに携わる人との付き合い方シリーズ」のラスト、「お仕事編」です。

プロフェッショナルな審判員でもない限り、平日は仕事があるはずです。

平日の大部分の時間を仕事をして過ごすと思いますが、そんなお仕事について考えてみたいと思います。

今回は(今回も)自分の経験だったり、プロの第一線で頑張っている仲間のお話をいたします。

普段、スポーツに携わっていない職場の方は「週末の趣味でしょ?」という感覚で捉えている方が大部分だと思います。(まあ実際そうなんですが…)

ただ、その週末に向けて準備や努力していることは間違いなく「ただの趣味」で片付けられるのもなんだか悔しいなって思いません?

ちょっとしたことで週末の審判が楽しくなる、そのための平日の過ごし方と思って読んでもらえたら幸いです。

フットボールとお仕事

時間の使い方

自分の場合、6時の起床から23時の就寝までの17時間を起きて過ごしていて、その間の約10時間を仕事に使っているわけです。となると、残りはたったの7時間しか無く、その時間でいろんなことをやっていかないといけないわけです。食事、入浴、トレーニング、勉強etc…。必然的にいろんなことに集中しなきゃいけなくなります。ただ漠然と「トレーニングする」よりも「身体のどこを鍛えるのか」「筋トレなのか有酸素なのか」「高強度なのかリカバリーなのか」しっかりと目的を持って取り組むことが大事だと思います。

集中力

人間の集中力は一回の持続時間が15分程度だと言われています。確かにテレビでも15分周期にCMが入ったりしてますもんね。ということはこの15分で如何に生産性を高めるか?効率の良い仕事っぷりをするかが重要になってきます。自分はデスクワークが中心の仕事ですが、メインの仕事(重要度・緊急度の高い仕事)とサブの仕事(重要度・緊急度の高くない仕事)を15分周期で交互に進めています。

ただ、それでもどうしても「あぁ仕事したくねぇ」ってなったら、思い切って休憩と称してストレッチや筋トレに出ています(ここだけのはなし)

この15分で如何にブチ抜くかによって、次にお話する信頼に繋がっていきます。

ちなみにトレーニングも同じように15分で1クールを目安にトレーニングすると効率良くできると思います。

信頼の作り方

職場においての信頼って何なのでしょうか?「時間を守る」「的確な仕事」「プレゼン力」…色々とあると思いますが、自分の中でひとつ気にかけて行っていることは「人がしない(したがらない)仕事をする」事です。

割りに合わない仕事

他人がしたがらない仕事というのは、手間や労力が大きいのに報酬や利益の少ない「割りに合わない」仕事が多いことが一般的です。でもそんな内容に限って重要度は比較的高いことも多く、普段なら敬遠しがちな事ですが、如何にこの面倒な仕事をこなすかによって信頼度って大きく違って来るのかなって思います。

試合のない週末

このstay homeの期間でも在宅勤務ではなかった自分は、シフト制の勤務のため週末にも出勤してました。もちろん、休む週末もありましたが審判に休む週末を「少しだけ」仕事にまわすことで誰かの負担が軽くなれば、あなたの職場での貢献度も上がってくるのではないでしょうか?審判で仕事を空ける時にも「いってらっしゃい!」と言ってもらえるはずです!

「面倒なのにやってもらってありがとう」とコツコツやっていればあなたの信頼もコツコツ積んでいくはずです。頑張りましょう!

仕事と審判の関係性

審判というのは「きちんと判定して当たり前。ミスすれば烈火のごとく責められる」とは思いますが、それは仕事も同じだと思います。

私は医療関係ですが、命や健康に関わる仕事上、良くなってもらうために最善の努力をしています。どちらも責任、最新の知識と技術が必須で、そのための研鑽は関わる以上はいつまでも続けていかないといけないと思ってます。出来なければプロフェッショナルとは言えませんから。

仕事で得た知識や考え方を審判にも活かすことが出来るし、審判で学んだコミュニケーション力や問題解決力を仕事に活かすことも出来ます。

ひょっとすると、フットボールの仲間が仕事でも付き合いがあるかもしれません。

フルタイムとパート

トップレフェリーの中には、審判活動の機会をしっかりと確保出来るように、あえて「非常勤」という働き方を選んでいる方もいます。

確かにフルタイムだと残業あったり、研修でトレーニングの時間を確保できなかったり、役職ついてると抜け出せないことも多く、審判活動が十分に出来なかったり。何かと障害があるのも確かにある話です。

パートだと仕事での収入は確実に減りますが、その分トレーニングや勉強の時間は確保できるので審判活動に専念できると思います。

これはどっちが良くてどっちが悪いという話ではないので、自分の経済状況や審判以外の将来構想に照らし合わせて選択して見るのもひとつの方法かもしれません。これも何かにブチ抜くという点ではアリなのかも。

ちなみにあたしゃ結婚しているので絶対に無理ですね…若い方向けのお話です笑

これからの働き方

とはいえ、新型コロナの影響によって働き方にもいろんなカタチが出てきました。在宅ワークも随分馴染んできたのではないでしょうか。

正社員で、通勤して働くというこれまでの価値観も大きく変わってくるんだろうなと思ってます。「たくさん稼がなくても、好きなことして生きていく」って選択肢を選ぶ方も出てくる(これまでもいたけど)だろうから、審判と仕事の関係が変わって行くことも自然な流れなんだろうなと思ってます。

審判に関わる方の多くは自分みたいなデスクワーカーですが、世の中にはお医者さんや看護師さん、リハビリの先生や学校の先生、プロのカメラマンやモデルの方、イラストレーターやお寺の僧侶、研究所で研究している科学者の方もいます。普段はアイドルやってたり、スポーツスクールのインストラクターだったり、youtuberさんもいます。

本当にいろんな働き方があって、価値観や考え方があって、すごいなぁって感心したり、たまに自分には無理だなって思ったり。今回は自分の経験をもとに仕事と審判についてお話ししました。

 

さて、4回に渡って連載した「フットボールと関わる方との付き合い方」シリーズも今回で終わりとなりました。

いかがでしたでしょうか?フットボールも普段の生活もたくさんの方がいて初めて成り立つものです。私が言いたかったのは「日頃の感謝」と「ちょっとの行動」です。自分の半径5メートルを気にかけて、思いやる行動をとるだけで、フットボールに対する印象は随分と変わってくると思います。このブログを読んだ方が一人でも多く行動できれば、フットボールや審判のイメージも変わって行くんじゃないかって思ってます。ホントに。

今日はここまで!